コーティングを施工する際、最も大切なのが下地処理です。
むしろコーティング作業の8割は下地処理と言っても
過言ではありません。
砂埃などボディーの上に載った汚れを高圧洗浄で
吹き飛ばし、濃密な泡で汚れを包み込むように
落とします。
エンブレム回りやパネルの隙間等、普段の洗車では
見落としがちな部分や手持ちの道具では
対処できない細部を徹底的に洗浄します。
走行中に拾ったピッチ・タールを専用ケミカルを使い
除去します。
ボディーに刺さった鉄粉を専用ケミカルを使い除去し
ケミカルで除去しきれなかった頑固な鉄粉は
トラップ粘土を使って丁寧に除去します。
スケールとは水道水、井戸水に含まれるミネラル成分が
固着したもので洗車後の拭き上げを怠るとすぐに
成長します。ケミカルを使い可能な限り分解します。
<プリウスのフロントバンパー部>
樹脂バーツ、ゴム部品、エンブレム等を
マスキングテープで保護します。
シングルポリッシャーを使い傷や頑固に固着した
スケールを消してゆきます。
<フロントフェンダーと助手席ドアを研磨>
<アップで見るとこんな感じ>
シングルポリッシャーは研磨力は強いのですが、
↓のようなギラつきが出やすいです。
Wアクションポリッシャーを使いギラつきを消してゆきます。
研磨作業で出たコンパウンドカスなどを
一度洗車で洗い流し
その後、ミネラル分を除去した純水で洗い流します。
純水で洗い流すことでボディーに残った水滴が
蒸発&乾燥しても水ジミ、スケールが発生しません。
ブロアーを使い残った水分を徹底的に拭き取り
乾燥させます。
上記のようにコーティングを施工する前には
いくつもの下処理を行います。下処理を怠ると
ボディーとコーティングが上手く密着せず
数週間〜数か月で剥がれたりします。